精神的疾患の原因と代表的症状、また予防法について

生きにくさを感じたら

悩む成人女性

ひとつではない症状

ここ数年の間に自虐うつという言葉が注目されるようになってきました。セルフネグレクトとも呼ばれる自虐うつは、健康的な社会生活を放棄してしまう点で、うつ病に似た症状と言うことができます。具体的には部屋の掃除をしたり、身だしなみを整えたりするのが面倒になり、ゴミ屋敷の中で暮らすようになったりします。症状が進むと誰とも連絡を取ろうとしなくなって、ついには孤独死を迎えるケースもあると言います。いいかげんな性格の人よりも、むしろ神経質で完璧主義な人のほうが、こうした症状に陥りやすいとされています。このタイプの人が一度挫折を味わうと、容易には立ち直れなくなってしまうというわけです。人生に高い目標を掲げることは大切ですが、達成できないとき修正できるかどうかが、ひとつの分かれ道と言えるかもしれません。自虐うつの状態にあっても、外では普通に振舞っている人がいます。この場合は周囲から気づかれにくく、改善へのきっかけを掴むのが難しいという特徴があります。家族や身近な人がいれば、よく気をつけてみる必要があるでしょう。ただしうつ病の場合と同じように、ただ怠けていることを非難するのではなく、相手の精神状態を推し量ることが重要になります。

うつ病の特徴のひとつに、「自分は価値のない人間だ」「何もかも自分が悪い」と考える自虐症状があります。自虐的な傾向は、強い落ち込みから立ち直れない原因になります。ただしうつの症状は人それぞれで、必ずしも自虐傾向が現れるとは限りません。頭痛や吐き気など体の症状が強く現れる場合もありますし、どことなく体調が優れないと感じる場合もあります。仮面うつと呼ばれる症状では、むしろ社会や他人に非があると考えるのが特徴です。また双極性障害では躁状態とうつ状態が交互に現れますが、躁状態の時はどこも悪くないように感じるため、誤診されることがあります。このように精神疾患は診断が一筋縄ではいかない面があり、素人が安易に判断するのは危険だと言えるでしょう。不調だからといって、睡眠導入剤や精神安定剤をネットで購入するのはリスクが伴います。他方、精神疾患とは関係なさそうに見えても、自虐や引きこもりの原因になっている場合があります。社会生活にうまく適応できないときや、生きにくさを感じたときは、一度精神科や心療内科の専門医に相談してみると良いかもしれません。話をするだけでも気分が軽くなりますし、投薬治療などで著しい改善が見られることもあります。

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